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 - character -

作品の核心に迫る部分も説明しておりますので閲覧は注意してください。

創作上のアレンジなどを作者が独自に加えている部分もある為に

実際の時代背景とは大いに異なる描写なども含まれております。

作品自体は飽くまでもフィクションなので実在している人物や団体、

事件・宗教とは一切の関係がありません。

また今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現もございますのでご了承下さい。

※イラストはLSDバージョンでご用意しております。(illustration by :: 來住)

本編小説リブート版更新中!(R-18/BL)

・アーノルド=ロマノフ(CV::愛音録)

「……あんたの頭の中は差別と偏見でいっぱいだ。今の言葉をそのままイーストエンドで吐いてみろ、お前の頭は次の瞬間にはもう潰れているさ」

「間に合ったんだ、君は。自分を嫌いになる前に」​

 

強力な霊力の持ち主で、主に人の死期を当てたり行方不明になった人間を探し当てる他に降霊、軽いヒーリング、透視なども行える。その為に記者をしながら、法王庁から依頼を受け探偵を務める裏の顔を持つ。生まれは19世紀、ウェールズの片田舎の寒村にて。珍しい黒髪が特徴で、普段は寡黙でどちらかと言えば暗い性格。たまに口を開いたかと思えば皮肉や辛辣な言葉を吐く事が多いものの、義理の妹のキティーにはやや甘い。父親の死を霊視した事で不気味がられ迫害を受け、9歳の時に売春婦の母親とその愛人でもある客に殺されそうになる。更には弟で赤ん坊のエリオットを衰弱死させた罪を被せられ村を追放されてしまう。以来行くアテもなくひとりで飢えを凌ぐ為にイーストエンドでくず拾いをしたり身売りをするなどの過去を持つ。その後、飢え死にしかけて道端に倒れていたのを助けてくれたのが幼いキティーだった事がきっかけでロマノフ家の義理の家族として迎えられた。

アレクトーとは同じような能力を持っているのもあってか、出会った瞬間から奇妙な絆で互いに惹かれ合っていた様子。最後は彼とキティーを救う為に、ルルイエ異本の力を使い黒幕でもあるクラウン(ひいては邪神ダゴン)とは痛み分けで終わる。……が、ルルイエ異本の望む「契約の代償」によって死ぬ事が許されない身体となり、頭部だけで生き残るという悲惨な結末を迎えた。(ただし本人は霊力を使い果たした事もあってか仮死状態だった為にほとんど死体のようなものであったが……)

・LSDにて::

全てと引き換えに倒した筈のクラウンが生き永らえていた事を知り、現代までを生き延びてきた模様。彼に奪われた人間達への復讐の為か、再び動き出す事に。いくつもの時代や並行世界を自身の能力とルルイエの呪いで行き来しておりネームレスとはその最中に出会う事となった。任務途中で身体を失った為、いきさつは明かされていないがアレクトーの身体を使い『ベイビードール』として復活を果たす。元々の持ち主の影響なのかはたまた長く時代を生き過ぎたせいなのか冷静だった当時とは打って変わりテンションは実に異常なものになっている……。

以下、迷言集

「あっ、今俺のぱんつ見たでしょーっ!?」

「いや~、女装って結構癖になるんだよな~。何なら運び屋さんもやってみたら? 吹っ切れれば変な世界に目覚めるかもよー!」

「すぐ怒る男って最低!」

「男同士で何を考えとるねん……俺、アイツが何かちょっと怖くなってきたな……今頃俺の裸を想像してチンコ勃ててるよね、あれ絶対に」

「幽霊とか言わないでコワイじゃん、オバケっていいなよ。……いやー、俺そういうの見えるけどほんとはすっごい怖がりなんだよね。だから嫌いなの、心霊現象とかホラーとか~!」

……だそうです。明るくなって良かったですね!(^^)

・アレクトー

「ユーディト、もういいんだ。もうやめよう――もう、おしまいだ」
「何があっても僕は君を許すから……味方でいるから」​

クラウンが率いるサーカス団のおっちょこちょいな少年。ロンドン郊外で売春をしていた娼婦が生んだ捨て子で、物心もつかないうちからスノーと共にここへ連れて来られた模様。ぼうっとした少年で物覚えが非常に悪く、のんびりとした性格。スノーの事は家族のような感情を抱いており、いつか彼の目を直し海を見せてあげたいと願っている。自分の目を提供しようと思っていた矢先に起きた悲劇のせいで、物語は更に転落していく事となるが……。アーノルドとは彼がシャンテクレール家をの屋敷訪ねてロンドン入りした時に初めて出会う。が、実際にはアーノルドは超能力で彼の歌声を感じ取っただけでありはっきりと対面したのはまた別の日である。

ドジが多くワンテンポ遅いところがあるが、顔立ちの愛らしさとその演技力はクラウン団長でも舌を巻くほどだという。団長の計らいで人気の花形劇団の舞台において主演として抜擢された事もある……が、結局これは死者を蘇生させるのに必要な『ルルイエ異本』を法王庁より盗み出した者を罠に嵌めるための策としての舞台だったが為に、正式な劇ではないとの事。

また、普段こそおっとりとした優しい少年であるものの彼の中にはもう一つの『ユーディト』という名の人格が存在している。こちらの人格は主に殺人や裏稼業の担当であり、サーカスではてんで役に立たない愚図のアレクトーだが、ユーディトと協力する事で団長の駒としての役割を全うしている模様。アレクトー自身はユーディトに対して悪意はなく、また彼曰く「本来生まれて来るべきだった双子の弟が共存している」との事だが真相は定かではなく、アレクトー自身が作り上げた妄想の人格なのかは答えは語られていない。ただ、殺しはもうしたくないという思いは両者にはあったようで幸福に暮らせる方法をアレクトーとスノーは最後まで探し続けていた。
最後はアーノルドとの約束の場所にて再会する事を信じ、彼の帰りを待ち続けたがアーノルドが戻って来る事はなかった。その後の消息は不明だが、身体だけは現代に存在している辺りを見ると何やらひと騒動あったのだろうか?


・LSDにて::

ベイビードール本来の身体はこのアレクトーのものである。ただし、アレクトー自身の人格が姿を出す事はなくアーノルドが全ての操作をしている様子。彼の意識が今現在どこにあるのか、現時点では不明。​何百年もの時が過ぎた今でも、アーノルドにとって愛しい存在である事には変わりはなく今もなお彼を思い続けている。(緒川氏にとってはショックであるが……)

「……後悔なんて、してないよ?」

「心配しないで。どんな呪いだろうと、僕は――ううん、『僕達』はここでずっとアーノルドを待っているから。ずっとずっと、待っているから」
「――どこにも行かないで、待ってるね」

・ユーディト

「(こうやって泣くんだ。僕は、こうやって泣くんだ……今それがやっとわかった。
はじめて……わかった……)」
「​今更『愛していた』だなんてっ! そんなの嘘だ、嘘だ……嫌だよ……愛されるのなんか怖い――だって僕の心が……心が溶けてしまうよ……」

アレクトーの別人格。サーカスの中では影を潜めているが、裏では団長の殺人幇助を支援している。アレクトーとは正反対の俊敏な動きで暗器を操り、攻撃対象を面白半分に始末する。扱う武器は両手に収まるくらいの小ぶりのスティレットや鋼線などいかにも暗器っぽいものもあれば、農民が用いる大鎌を振るいピーキーで派手な殺し方を見せた事もある。また、クラウン団長の“死者蘇生の秘儀”に必要な生贄を調達するべく彼の協力者となり、いわゆる『切り裂きジャック』と呼ばれる殺人鬼となった。(正確にはこの作品においてジャックは単独ではなく複数いた、という事になる)

ユーディト自身は殺しに殺しを重ねる事に心の奥底では「こうする事でしかアレクトーとの接点が持てない、誰からも必要とされなくなってしまう」事に恐怖している。反してスノーもアレクトーも、皆の幸せを夢見ていたものの全ては遅くスノーが街での暴動で殺害されてからようやく、彼らの気持ちを初めて知ることとなった。

霊視によりスノーの隠されていた手紙を見つけ出したアーノルドは、スノーを殺した暴漢を手にかけようとするユーディトへと駆け付けた。その大量の手紙の内容を全て読み、彼は自分が「家族として」愛されていた事、祝福をされここにいる事を知るが、同時に自身が重ねた罪を許されてしまった事の辛さ・愛されてしまった事で悲哀を覚えアレクトーの中から消滅する事を決めた。涙を浮かべながらも、その思いに気付かせたアーノルドを罵りながら消えていくのだった。それ以降では姿を見せておらず、物語終了後までは勿論だがLSDにわたりアーノルドにその身体が移った後もその人格は顔を出す事はしていない様子。
 

「僕はこの世の人間ほとんどを憎んでいた。だから――誰がどうなろうがどうでも良かったんだよ」

「お前なんか……お前なんか嫌いだ! 大嫌いだ、愛なんて……家族なんて……っ」

・スノー
「あら。私はもう大人よ、だってお金をもらって働いているんだもの」
「“貴方に、私とアレクトーの思いが少しでも届けば一体どれだけ嬉しい事でしょう”」

クラウンの営むサーカス団に、アレクトーと共に拾われた身寄りのない子ども。先天性の病気が原因で、盲目である。生まれてから一度たりともその目に光を映した事はないのだという。その代償としてなのか聴力と勘は鋭く、芸妓における能力は非常に高い。主に空中ブランコや綱渡りを演じる人気のサーカス嬢として、ロンドンではちょっとした有名人でもある。少女のような美しい容姿を持つが、生物学的な性別は男性である。(正確に言えば、「去勢された少年」)
団長であるクラウンのお気に入りの為なのか、特別に高価な身なりをさせられているのが印象的。それが気に入らずに他の団員からは嫉妬ややっかみを買い嫌がらせなどを受けた事もあったが本人は至って私利私欲のない心優しい善人であり、非常に温厚で無垢な性格。アレクトーとは兄妹のような関係でもあり、また姉弟のような関係を同時に築いている。
大人びた顔を覗かせる面もあり、アーノルドの計らいでキティー、アレクトーの四人でロンドンの町を歩いた際にははしゃぐキティーよりも落ち着いた面持ちでおり、同世代の彼女を驚かせていた。

アレクトーたちと幸福な生活を夢見ていたものの、シャンテクレール公(その正体はクラウンと同じであるが)へ反旗を翻るイーストエンドの民達の起こした暴動に巻き込まれる。皮肉にも彼が団長に特別目を掛けられていた事は周知の事実だったがためか率先して命を狙われる事となり、結果としてその願いは叶わず死亡してしまった。その出来事がアレクトーの中にあった殺人鬼の権化でもある人格・ユーディトを完全覚醒させ、暴徒果ては罪のない民間人を大量に殺害していまうキッカケを生み出してしまう事になったのであった。


ユーディトの存在についても認識しており、また二人の葛藤を知った上で受け入れようとしていたがうまく言葉に出来なかった為なのか拙いながらに手紙へ長々とその思いをしたためていた。盲目故に文字を読み書きするのが苦手な為か非常に慣れない文章ではあるものの、自分もユーディトを家族として愛している、共に暮らしていきたいという願いが懸命に書き綴られていた。クラウンによりそれらの手紙はシャンテクレール家の庭に(大量の死体と共に!)埋没処分されていたものの、アーノルドの霊力によってその手紙は無事に見つけ出されユーディトの元へと届けられたのだった。
 

​/るるイェエエエエエイ!!!\

(次ページに続きます)

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