七瀬 : 冒頭から非常にマニアックな会話で存分に周囲を引かせたところで、もう少しナイトメア寄りの話にしましょう。という事で、自分達から質問なんですけど……、
――“インテグラルとアポカリプスで、それぞれお気に入りのキャラを教えて欲しいです”
黒井 : コレ、聞かなくても分かってる気もしますが。インテグラルはぶっちぎりでマツシマ君ですね、作者もまず贔屓してるし、読者人気一番あるキャラなんですけど。可愛いし凶暴だしメンタルも強いし、淫乱だし。もう百点じゃ足りねー二百点じゃ! 二百点やる! って感じのキャラですね。
前田 : フルコン空手茶帯って設定もリアルで親近感沸く感じですね。黒帯じゃないんだ、って辺りに妙なリアリティを抱いてしまう。自分の勝手な予想では、あまり家庭環境がよくないので金銭面が不自由だから、試験受けるお金がないのかなとか思ってる(笑)。
マツシマ君は何かそういう、会いに行けるアイドル的な親しみやすさがあるのも人気の秘訣じゃない? って。ヒロシちゃんみたいにハイスペックすぎると、ぼく達繊細な日本人は遠慮しちゃうんだよ。多分。
黒井 : それもありましたね。多分、何かそれっぽい事もネタに書いたような気もする。みんなよく覚えてるな~。って、ヒロシ君も大概おきちがい様やと思いますけどね、私は
七瀬 : イカレ具合も作中屈指ですよね、まっつんは。一話目でチンピラ相手に畜生行為を働いた後「ば~~~かwww」って爆笑してるシーンで一気に話が加速したんじゃないかと。あれがあるのとないのとでは多分、話の爆走感が全然違ったと思うんです。相手はや●ざだもんね。そのくらい本気でやらなきゃ出し抜かれちゃうよね、って分かりつつも『アンタ一体どこの戦場から帰ってきたんや……』って心底思いました
前田 : 自分はおじさんが一番好きです
黒井 : それはもはや言わずともみんな大好きでしょうね(笑)
七瀬 : ちなみにアポカリプスでは?
黒井 : 単純に顔の好みだけで選ぶのなら木崎君ですかね、私の好みのパーツ組み合わせて作ったようなキャラなんで当たり前か。あのキャラデザは人気高かったなぁ
前田 : えーっ、木崎お兄ちゃんとは!? 意外でした……二次元においては鼻くそほじっててもモテそうな美少年よりも屈強なオスばかりを推しにする黒井さんにしては随分美男子設定やな~って思ったんですがね
黒井 : 鼻くそほじってたらいくらかっこよくても嫌ですよ! あとですね、アポカリプスは女性が
二人おりますがどちらもタイプでしたね。二次元では釣り目の女性が好きなので、那岐さんもロッキンロビンさんも甲乙つけがたいくらい好き。インテグラル含めても、女性キャラの中ではかなり上位に来るかもしれない
七瀬 : あとアポカリプスはエキストラがみんないい味出しすぎてますね、どのキャラも人間味ありすぎて嫌な役でも嫌いになれない
黒井 : 嫌味な上司の武野さんもキャストさんのお局演技が良くて、『な、何てうるせえババアだ!』と思いつつそこまで思わせるという怪演がまたいいんだな
前田 : あのオチがまた何とも言えねえなあ……見てる方も大体は藤巻さんに感情移入しちゃうから、一緒になってざまあみろって思っちゃうけど、きっと駄目な事なんだろうねえ。心の狭い人間なのでスッキリしちゃうけど
黒井 : 個人的に推したいのは新条君の彼女こと『上野咲菜』ちゃんですかね。新条君の事が好きというよりは、新条という高嶺の花を彼氏にしている自分が好きっていう感じで、おまけに不倫まで働いているといういわゆる『嫌な女』ポジション。にもかかわらず、退場までを見事に演じきったキャスト様に脱帽ものでしたね
前田 : こういう状況になってなくても、あの二人の今後は長いとは思えなかったですよね。別れるんだろうなあ、結局
――“もし、黒井さんがフェリーで同じような状況になったらどうなると思います? 理想と現実を教えてください”
黒井 : 理想はやっぱ、七瀬君が言っていたように『みんなを助けながら進む!』なんでしょうけど。
ま、自分の事で手一杯ですよねえ~、普通。なので現実は日本人らしく死に逃げリタイヤがオチかな。
ゾンビファンってもはや自分がゾンビになってうろつく妄想するのが好きなので、ゾンビになるのもちょっと楽しいかもしれない
七瀬 : わかる、本物のゾンビマニアにしか分からないちょっとした楽しみ方ですよね。ゾンビを殺す? 甘い、通は自分がゾンビにならねえと意味がねえんだよ! みたいな
黒井 : 私はゾンビになったらみんなで私腹を肥やす政治家やブルジョワジーどもの喉笛を噛み千切りに行きたいんですけど、六本木ヒルズ辺りで回転ドアにはまって抜け出せなくなりそうですね。延々とそこでぐるぐるしてるうちに力尽きるってとこで妄想が終わる
七瀬 : ちょっと待って、何かレベル高すぎる(笑)